飲食店営業許可

いつか、自分のお店を持ちたいと思っている方は多いと思います。このページをご覧の方は、もしかしたら、そういった強い思いのある人、または、とてもお店に興味があるからなのでしょう。お店を出すということは、いろいろな準備手続き等がありますが、ここでは、許可に関することだけではなく、大まかなイメージが伝わるよう説明いたします。

1.はじめに、どこにお店を出すかということですが、一般に個人で出店する場合について見ていきますと、駅周辺や国道、県道などの道沿いに、あなたが気に入った場所を探すことになるだろうと思います。または、自宅を改装したり、隠れ家的な物件を探すのかも知れません。ただ、その場所的には気に入っても、目の前や両隣といった比較的近くにあるお店が、自分の出すお店と馴染まない業種なら、絶対に避けるべきです。さて、候補の場所が決まったら、賃貸借契約や工事の着工などをする前に、必ず、管轄の保健所に相談に行きましょう。(平面図等があれば持参する)そうすると、施設基準や指導があると思います。これらを経て、はじめて物件の契約や工事着工に進みます。

2.飲食店営業等では、必ず食品衛生責任者という資格が必要です。これは、予め取得しておきましょう。養成講習会の申込みは保健所でできます。

食品衛生責任者とは
1.栄養士・調理師・製菓衛生士等の有資格者
2.食品衛生責任者養成講習会受講者等をいいます。

食品衛生責任者を取得するには、埼玉県で言うなら、埼玉県食品衛生協会が行う食品衛生責任者養成講習会を受講します。

3.営業開始に伏せ、食品取扱者の検便(保菌検査)を実施します。

飲食店営業許可申請

営業場所も確定し、お店の工事等の期間、食品衛生責任者の講習などの準備、食器類、食材の仕入れルート等々開店までの道筋めどが立ってきたら準備をしましょう。

以下の必要書類を揃えて営業開始の10~14日前に申請をし、施設検査の予約をします。

①食品営業許可申請書
②営業施設の大要(施設の平面図及び付近案内図)
③食品衛生責任者の資格を証明するもの(食品衛生責任者資格者証又は調理師免許証等の原本)
④法人登記簿謄本(会社の事業として申請する場合に必要。発行後3ヶ月以内のもの)
⑤新規申請手数料(主な営業種目の手数料)
 ・飲食店営業… 16,000円
 ・喫茶店営業…  9,800円
 ・菓子製造業… 14,000円
 ・乳類販売業…  9,800円
 ・食肉販売業…  9,800円
 ・魚介類販売業… 9,800円
 ・豆腐製造業… 14,000円
 ・食料品販売業… 8,900円
⑥深夜営業騒音指導結果報告書
 カラオケ機器等を使用する場合は、営業所在地の市役所の騒音担当課において
 『深夜営業騒音指導結果報告書』を提出して指導を受けます。
⑦水質検査成績書(水道水以外の水、例えば、井戸水等を使用する場合のみ

以上の書類を提出すると、食品衛生監視員による施設検査が行われます。もし、検査の結果が、不適合な場合は、改善されるまでは営業はできないことになります。

許可書の交付

施設検査適合確認後、許可書は作成されます。なお、許可書の交付まで、数日を要します。

営業開始後の手続き

・更新申請 引き続き営業を行う場合は、営業許可の満了する前に余裕をもって更新申請をしましょう。なお、期限が切れると、無許可営業となりますので注意が必要です。申請内容は、営業開始後、特に変更等をしていなければ、最初に申請した内容と同じです。もちろん、施設検査もあります。

・変更届  以下のような事由が発生した場合は手続きを要します。

(住所等変更届)…申請者住所、営業所名所等の変更
 ・個人で許可を受けた場合で、自宅住所や姓を(婚姻等)変更した
 ・法人で許可を受けた場合で、法人事務所所在地、代表者、社名を変更した
 ・営業所の名称(店舗名称、屋号)を変更した
 ・施設の変更(機器の配置換え)をした
  →容易に移動できる機器の配置換えや化粧直し程度などは含みません。なお、
   大幅な変更や増改築は新築の営業許可申請が必要になる場合があります。

(食品衛生責任者変更届)…食品衛生責任者を変更した
(廃 業 届)…食品営業許可施設を廃業した
 ・営業をやめた
 ・営業者を変更した→ → → →伏せて新規営業許可申請も必要
 ・営業施設の移転、建て替え等 →   同 上
 ・営業施設の大幅な増改築等  →   同 上

その他
 営業を開始した後は、従業員等の健康管理に努め、定期的に従業者の保菌検査、
 製造加工された製品の自主検査を行い、結果を保存してください。

<開業 ラーメン店儲けの秘訣>

1日どれくらい売ればいい?

誰もが気になるのは、どれくらの売上げで、どのくらいの利益が残るのか?という問題です。では、考えていきましょう。

始めに決めておかなければならないことがあります。それは、商品の単価です。ここでは、ラーメン1人前の価格を1,000円と設定して考えていきます。

そして、商品の原価率。ここでは、40%としてみます。そうすると、1,000円の60%が粗利となります。つまり、600円。

次、営業する場所を居抜きで借りるとします。これは低リスクで始めるためです。そして、開業資金を500百万円として、これを回収するためには、ラーメン1杯の粗利が600円ですから、8,334杯売りさばかないといけない訳ですよね。では、一般的に考える1日のラーメンが売れる目標数値ですが、100杯です。毎日この数分の売り上げあるとして無休で営業します。1月を30日で計算をすると、30日×100杯で、ひと月の売上は、300万円です。ここから経費を引き純利益を出して見たいと思います。

ここでの営業条件として、ラーメンを作る人を店主1人。営業時間を12時間。常時3人のパートさんがいて(実際は6,7人雇用し1人4時間労働でシフトを作る)、12時間働いてもらうとします。時給を1,000円とします。水道光熱費は、やや高めに設定しました。

1月分月売上 300万円

原価40%  120万円

電気代      9万円

ガス代      9万円

水道代    1.5万円

家 賃     20万円

人件費    108万円 (常時3人×時給1,000円で1時間あたり3,000円)

純利益   32.5万円  ×12(1日の営業時間)×30日=108万円

※賃金は、営業時間帯により、早朝、深夜等など割増が考えられますが、ここでは考慮しません。

『厳しい現実』

いかがでしょう?あなたの給料は、32万5千円です。

ただ、水道光熱費は高めにしてありますので、場所代も、月15万円位にすれば、あなたの収入は40万円くらいになるはずです。ただ、ラーメンを毎日100杯売るのは、難しいかも知れません。また、ラーメン1杯の価格1,000円と設定しましたが、昔ながらの「中華そば」なら、現実的に考えれば、7~800円といった感じだと思います。

考えます。1日の内、お客さんが1番来店しそうな時間帯は・・・普通にこれは、お昼の時間帯及び夕方以降夜の時間帯となることは分かると思います。

メニュー的には、ラーメン以外に、ライス、餃子、チャーハン、かつ丼、カレーライス、デザート等々たくさんの種類を用意しておく。また、ビールやお酒も提供する等々が戦略的に売上アップになるのではと考えると思います。

しかし、個人事業としてそこまで大きな商いは考えていないのであれば、メニューが多いのは良いのですが、忙しい時間帯では、作る人が店主一人では太刀打ちできません。また、客席の数によっては、忙しい時間帯に、ひと区画をひとりで長時間、少しのおつまみとお酒で、占領されてしまっては、お客の回転率も下がります。

ここでは深く掘り下げて考えるのはやめておきますが、最後に私的に考えたポイントだけを述べて終わりにしたいと思います。

行政書士としての一般論
○開店時に考えたいこと
  • メニューは、スタンダード的な内容の方が良(シンプルという意味)
  • 客単価を上げる工夫をする(プラス100円で大盛りになるとかトッピングが増えるとかそんな感じです。なるべく原価率の低いもので)
  • お客の回転率を上げることを考える(注文から配膳までの時間を素早くしお客様を待たせないとか)
  • 深夜帯は別として、昼食、夕食タイムの営業時間のお酒の提供には注意を要する
  • お客さんが得に思えるようなセットものメニューを考える

 

開店当初は、リアルデータが無いため大変かもしれません。また、仕入れ等もその都度、現金だと思います。運転資金は必ず必要になります。創業融資で準備しましょう。商工会から申し込みができます。

一生懸命頑張っていれば、経営のコツもつかめます!